手取り35万円になったとき、「これだけあれば楽になれる」と感じた。
でも実際には、収入が増えると知らないうちに支出も増える。外食の頻度が上がり、サブスクが増え、「少しいいもの」を選ぶようになる。気づいたら前より生活水準は上がっているのに、貯金のペースはほとんど変わっていない、という状態になりやすい。
手取り35万円は、正しく配分すれば月7万円を貯めながら生活にもゆとりを持てる水準だ。
手取り35万円の予算配分(目安)
| 項目 | 金額 | 比率 |
|---|---|---|
| 家賃 | 85,000円 | 24% |
| 食費 | 45,000円 | 13% |
| 光熱費・水道 | 10,000円 | 3% |
| スマホ代 | 2,000円 | 0.6% |
| 交通費 | 10,000円 | 3% |
| 日用品 | 8,000円 | 2.3% |
| 娯楽・交際費 | 30,000円 | 8.5% |
| 被服・美容 | 10,000円 | 2.9% |
| 保険 | 3,000円 | 0.9% |
| 先取り貯金・投資 | 70,000円 | 20% |
| 予備費 | 77,000円 | 22% |
| 合計 | 350,000円 | 100% |
各項目の考え方
家賃(85,000円)
手取り35万円なら家賃8〜9万円の部屋が現実的な選択肢に入る。ただし、25%以内に抑えることを意識しておきたい。家賃が上がると毎月の固定負担が重くなり、積立額を増やしにくくなる。
食費(45,000円)
30万円のときより5,000円増やした。外食・飲み会の頻度が増える年代でもあるため、多少の余裕を持たせている。ただし、コンビニや昼食の「なんとなく支出」が積み上がりやすいのは変わらない。
娯楽・交際費(30,000円)
手取り35万円になると交際費が増えやすい。飲み会・旅行・趣味への出費が自然と増える時期だ。30,000円を上限として意識しておくだけで、使いすぎを防ぎやすくなる。
先取り貯金・投資(70,000円)
月7万円が目標だ。たとえば、NISAで月5万円・現金貯金に月2万円という配分が一つの基準になる。
NISAで月5万円を年利5%で10年積み立てると、元本600万円に対して約777万円になる計算だ。手取り35万円の段階でこの水準に到達できれば、老後の資産形成ペースとして十分に機能する。
→ 新NISAとは?会社員が知っておくべき制度の基本と始め方
手取り30万円との違い
| 手取り30万円 | 手取り35万円 | |
|---|---|---|
| 月の先取り額 | 60,000円 | 70,000円 |
| 10年後(年利5%) | 約932万円 | 約1,088万円 |
| 娯楽・交際費 | 25,000円 | 30,000円 |
月の差は1万円だが、10年で約150万円の差になる。手取りが上がったとき、生活費に全部回すか、先取り額を増やすかで将来が変わる。
iDeCoも検討するタイミング
手取り35万円になったら、NISAに加えてiDeCoも検討したい。
iDeCoは掛金が全額所得控除になるため、節税しながら老後資金を積み立てられる。会社員は月最大23,000円まで掛けられる。年収500万円前後の人が月23,000円のiDeCoを使うと、年間で4〜5万円程度の節税になるケースが多い。
NISAとiDeCoを組み合わせると、月7万円の先取りを税制面でも最大限活用できる。
→ iDeCoとは?会社員が節税しながら老後資金を増やす方法
生活水準を上げすぎないための考え方
収入が増えると「少しいいもの」を選びたくなる。それ自体は悪いことではない。問題は、先取りを増やす前に生活水準を上げてしまうことだ。
順番を守る:先取り額を増やす → 残りで生活水準を上げる
この順番を守るだけで、収入が上がるたびに資産形成のペースが加速する。
つみたてサラリーマン 管理人


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