手取り40万円というのは、会社員の中でも一つの節目だと思っている。
この水準になると「お金の心配」はかなり減る。でも逆に言うと、意識しないと支出が自然と膨らむ水準でもある。家賃を上げ、外食を増やし、旅行の回数が増え、車を買う。個々の判断は間違っていなくても、全部重なると貯金も投資も増えていない、という状態になりやすい。
手取り40万円で月8万円を先取りできれば、資産形成のペースは一気に加速する。
手取り40万円の予算配分(目安)
| 項目 | 金額 | 比率 |
|---|---|---|
| 家賃 | 95,000円 | 23.75% |
| 食費 | 50,000円 | 12.5% |
| 光熱費・水道 | 12,000円 | 3% |
| スマホ代 | 2,000円 | 0.5% |
| 交通費 | 12,000円 | 3% |
| 日用品 | 10,000円 | 2.5% |
| 娯楽・交際費 | 35,000円 | 8.75% |
| 被服・美容 | 15,000円 | 3.75% |
| 保険 | 3,000円 | 0.75% |
| 先取り貯金・投資 | 80,000円 | 20% |
| 予備費 | 86,000円 | 21.5% |
| 合計 | 400,000円 | 100% |
各項目の考え方
家賃(95,000円)
手取り40万円なら10万円以下の家賃が目安になる。都市部でも選択肢が広がる水準だが、ここで12〜13万円の部屋に引っ越すと、先取り額を増やす余裕がなくなる。家賃は上げやすく下げにくい。
食費(50,000円)
一人暮らしなら50,000円で余裕がある水準だ。二人暮らしなら少し足りなくなるかもしれないが、その場合は世帯の手取り合計で組み直す方がよい。
娯楽・交際費(35,000円)
手取りが増えると交際費が増えやすい。飲み会・旅行・趣味への出費を35,000円の枠で管理する。これを超えた月は予備費から補填する運用で十分だ。
先取り貯金・投資(80,000円)
手取り40万円での月8万円先取りは貯蓄率20%だ。この8万円を「NISAで月5万円・iDeCoで月2万3,000円」に割り振るのが税制的に最も効率がいい。
NISAで月5万円を年利5%で10年積み立てると約777万円、iDeCoで月2万3,000円を同条件で積み立てると約357万円になる。合計で約1,134万円。さらにiDeCoは掛金が全額控除になるため、節税効果も加わる。
→ 新NISAとは?会社員が知っておくべき制度の基本と始め方
→ iDeCoとは?会社員が節税しながら老後資金を増やす方法
手取り別の積立シミュレーション比較
| 手取り | 月の先取り額 | 10年後(年利5%) |
|---|---|---|
| 20万円 | 30,000円 | 約466万円 |
| 30万円 | 60,000円 | 約932万円 |
| 35万円 | 70,000円 | 約1,088万円 |
| 40万円 | 80,000円 | 約1,243万円 |
手取りが20万円から40万円に増えると、10年後の資産は約777万円の差になる。収入の差よりも先取り率を守れるかどうかが、最終的な資産額を決める。
手取り40万円で注意すること
生命保険の見直し
収入が増えると保険営業から声がかかりやすくなる。終身保険・個人年金保険・学資保険など、貯蓄性の高い保険を勧められることが多いが、これらは基本的にNISA・iDeCoより非効率だ。保険は「掛け捨ての死亡保険と医療保険(最低限)」に絞って、残りは投資に回す考え方が合理的だ。
住宅購入を検討するなら
手取り40万円になると、住宅ローンの検討が現実的になってくる。ただし、住宅ローンとNISA・iDeCoの積立を両立するには月々の配分を慎重に設計する必要がある。先取り額が8万円から大きく下がらないように計画したい。
手取り40万円は、正しく配分すれば10年で1,000万円超えが見えてくる水準だ。収入が増えたときこそ、先取り額を先に決めてしまう。それだけで、資産形成のスピードが大きく変わる。
つみたてサラリーマン 管理人


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