社会人になって最初の1年、自分は給料が入るたびにほぼ使い切っていた。
貯金らしい貯金を始めたのは2年目に入ってから。今になって思うのは、「1年目から仕組みを作っておけばよかった」という後悔だ。10年後に月10万円を積み立てられるようになったのは、早めに動いた部分があったからで、最初の1年の動き方は本当に大事だったと感じている。
この記事では、社会人1年目の自分に伝えたかったことを書く。
なぜ1年目が重要なのか
社会人になると手取りが増えるのに、なぜかお金が貯まらない人が多い。理由はシンプルで、収入が増えた分だけ生活コストも上がるからだ。これを「ライフスタイルインフレ」という。
1年目のうちに「手取りの中でやりくりする生活水準」を固めてしまうことが、その後の資産形成のスピードを大きく左右する。最初の1年で習慣を作れた人と、なんとなく使い続けた人では、5年後に大きな差がつく。
最初の1年でやること7つ
① 給与明細を必ず読む
初任給が振り込まれたとき、明細をちゃんと見たことがあるだろうか。
総支給額と手取りの差は、社会保険料や所得税・住民税で20〜25%程度引かれるため、思ったより少ない金額が口座に入ってくることが多い。まずここを把握しないと、家計の設計ができない。
→ 給与明細の見方|手取りが少ない理由と引かれているお金の全解説
② 「先取り貯金」の仕組みを最初に作る
給料が入ったら、先に貯金分を別口座に移してしまう。これだけでいい。
自分が長く続けられているのも、「給料日翌日に自動で引き落とされる仕組み」を作ったからだ。残ったお金で生活する習慣がつけば、自然と使いすぎが減る。最初は月1〜2万円でもいい。とにかく「自動で動く仕組み」を先に作ることが大事だ。
③ 固定費を入社時点で整える
実家から独立するタイミングや、新しい契約を結ぶタイミングで固定費が決まってしまう。ここを最初から低く抑えられると、毎月の余裕が全然変わってくる。
特にスマホ代は見直しやすい。自分は大手キャリアから日本通信SIMに乗り換えて、月6,000円が約500円になった。年間で約66,000円の差だ。これを10年続ければ、それだけで66万円違う。1年目から整えておくべきだったと今でも思う。
④ 生活防衛資金を3ヶ月分だけ先に貯める
投資を始める前に、まず生活防衛資金(緊急用の現金)を確保する。目安は生活費の3〜6ヶ月分だ。
1年目は収入も安定していて何かと物入りな時期だから、最低でも3ヶ月分の現金を手元に置いておく。これがないと、急な出費のたびに積立を崩すことになる。
⑤ NISAを「少額から」でいいから始める
生活防衛資金が貯まったら、次はNISAだ。
「もう少し余裕ができてから」と思っているうちに時間が過ぎる。自分がNISAを始めたのは社会人になってから数年後のことで、もっと早く始めておけばよかったと今でも思っている。月1万円から始めて、昇給のたびに少しずつ増やす、というやり方が無理なく続く。
今は楽天証券で毎月10万円積み立てているけど、最初からこの金額じゃなかった。最初は少額でも、始めることの方がずっと大事だ。
→ 新NISAとは?会社員が知っておくべき制度の基本と始め方
⑥ 会社の制度を把握する
企業型確定拠出年金(企業型DC)、財形貯蓄、持株会、住宅手当など、会社によっては使える制度がたくさんある。入社時の研修でさらっと説明されて終わりになることが多いが、ここを使うか使わないかで手取りが変わる。
特に企業型DCは放置している人が多く、「元本確保型(定期預金)」のままになっているケースがほとんどだ。早めに運用先を株式インデックスファンドに変えることを考えてほしい。
⑦ 税金の仕組みを最低限だけ知る
年末調整、所得税、住民税、社会保険料。これらがどういう仕組みで引かれているかを1年目のうちに理解しておくと、のちのちの節税行動につながる。
ふるさと納税も、年収が確定してくる秋以降に始めると実質2,000円の負担で返礼品がもらえる。社会人になってすぐ使える節税手段のひとつだ。
1年目にやらなくていいこと
正直、最初からあれこれ手を出す必要はない。
個別株・FX・仮想通貨・不動産投資は、まず仕組みを理解してからでいい。1年目は「貯まる仕組みを作る」「NISAを始める」「固定費を下げる」の3点に絞るだけで十分だ。
手を広げすぎると全部中途半端になる。シンプルにやることを絞る方が、長続きする。
まとめというか、1年目の自分に言いたいこと
最初の1年で全部やる必要はない。ただ、仕組みだけは早めに作った方がいい。
先取り貯金・固定費の見直し・NISAの開始、この3つを1年目のうちに動かせれば、5年後10年後の選択肢がぜんぜん変わってくる。時間は取り返せないけど、始めるのが早ければ早いほど有利なのが資産形成の性質だ。
「もう少し安定してから」は、気づいたら5年後になっている。
つみたてサラリーマン 管理人


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